【難易度】★☆☆☆☆
氏名表記における「今」の常識
「当たり前だと思っていたことが、実は違っていた・・・」
という経験は少なからず、誰にでもあるのではないでしょうか?
実は、昨日まで、自分の氏名表記を間違えていたことが判明しました!?
・・・と言っても、漢字ではなく、ローマ字表記ですが。
このWebサイトに自分のローマ字表記を「Atsushi Shoji」と“名→姓”の順にしていたのですが、閲覧いただいた方から、「今は“姓→名”の順(Shoji Atsushi)が一般的ですよ」とのご指摘をいただきました。
調べてみたところ、
政府は、公文書などで日本人の名前をローマ字で書く際、2020年(令和2年)1月1日から「姓・名」の順とすることを決めた。姓を明確に区別させる場合は、姓をすべて大文字で表記する。
出所:文部科学省「2019年 国語審議会」
2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、電光掲示板やテレビ放送などでの日本人名の表記を統一したいとの背景があったようです。
文部科学省の国語審議会において、
日本人の名前をローマ字で表記するときに本来の形式を逆転して「名・姓」の順とする慣習は、明治の欧化主義の時代に欧米の人名の形式に合わせて定着し、現在でも広く浸透しているのですが、2020年、日本人の本来の形式である「『姓・名』の順とすることが望ましい」
と答申しているようです。
厳密に言えば、「間違っている」というわけではないのですが、
「国が勧める表記方法に沿っていなかった」ということは把握しておらず、勉強になった次第です。
他の人に聞いてみたのですが、自分同様、表記方法が変更になっていたことを把握していない方が多くてちょっと安心しました。
何はともあれ、「変化に対する情報アンテナを高くしておく」ことの重要性を実感しました。
「山形」の常識と「日本」の常識
話は変わりますが
“当たり前だと思っていたことが、実は違っていた”
ということに関してもう一つ。
私の地元、山形では、
” ① ” を「いちまる」、”(1)”を「いちかっこ」と読む慣習があり、私も当然、その読み方に疑う余地なく過ごしてきました。
大学進学後、県外に出て初めて「まるいち」「かっこいち」と読むことを知りました。
忘れもしない大学1年生の時。
大学のゼミで「①(いちまる)」と読んだ時に、周囲が「!??」と反応したときのことを鮮明に憶えています。
日本標準は「①(まるいち)」であると知った時は、かなり衝撃的でした。
全国でも山形だけがこの読み方をしている点については、ネットでも話題になっており、山形独自の読み方のルーツは、大正時代にまで遡るようです。
当たり前だと思っていた自分の価値観が異なるケースは、島国である日本に住んでいるとなかなか経験する機会はありませんが、「自分の視点」の他、「相手の視点」「社会の視点」等、多面的な視野を持つことの重要性は、日常生活の他、ビジネスにおいても重要であると感じました。
「最新情報の収集」、「自分の常識と相手の常識」、「変化への柔軟な対応」、日々意識していきたいと思います。