【難易度】★★★☆☆
数字で把握することの重要性
会社経営において、売上と利益、人件費や家賃・光熱費などの固定費、材料費などの変動費等、数字を正しく把握しておくことは企業発展に欠かせない視点です。
私もコンサルタントとして、常日頃から数字で把握し、分析、対策検討することを意識しています。
・・・しかしながら、今回、インターネット広告動画でたまたま流れた問題が解けず、数字で考える思考が不十分であったことを感じましたので、反省の気持ちも込めてご紹介いたします。
面積が変わる不思議な三角形!?
面積の同じ図形の並びを変えることで、面積が変化する不思議な図形を紹介します。
といっても普通の三角形に見えますね。
この三角形を下のように4つに分割します。
これを図形Aとします。(底辺13、高さ5)
それぞれのパーツを分解すると、
となります。
これらの図を並び変えて組み立てていきます。
(テトリスみたいですね)
まずは緑
そして黄色
さらに青
最後に赤
この三角形を図形Bとします。
最初の図形Aと図形Bを並べてみると・・・
・・・?
同じ底辺と高さ・・・つまり、図形Aと図形Bは同じ面積になっているはずですが(底辺13、高さ5)、図形Bは1マス分だけ空白があります。
なぜでしょうか?
私は実際、図形を紙に書いて、はさみで切り、組み合わせながら考えてみました・・・。
面積が変わる不思議な三角形(答え)
しばらく図形を組み換えながら考えましたが、
「図形の面積が変わった?」
「1マスどこに行った?」
結局、答えがわかりませんでした・・・。
答えは、図形Aと図形Bの外郭を重ねてみると見えてきます。
図形Aを青色で、図形Bを赤色で描いています。
分かりにくいので、この二つの形を極端に表現すると、
つまり、初めに直角三角形と言って紹介した図形は、正確には三角形ではなかったということです。
これに気付くには、分解したパーツの二つの三角形の傾きを調べてみれば分かります。
それぞれの三角形の傾きを調べてみると、
傾きは、
赤 → 傾き=3/8=0.375
青 → 傾き=2/5=0.4
と、微妙に違っていたんですね。
「三角形の面積を求める公式:底辺×高さ÷2」を計算してみれば、確かにわかることですが、気づくことはできませんでした。
なかなか難易度の高い問題と思いますが(私にとっては)、マスの記載もありますし、丁寧に計算すれば気づくこともできたと思います。
(むしろ、計算することもせず、「同じ傾きだろう」という先入観で疑いもせず考えていました。)
経営においても、勘や感覚で判断するケースもあるかと思いますが、
コンサルタントとしては、的確な現状把握~分析~今後の対策といった思考が不可欠ですので、
「本当に正しいのか?」という、いわゆるクリティカルシンキングの視点を常に持つ必要性を再確認しました。
いくら“正しい 答え” を導き出そうと努力しても、そもそもの “問い” が間違っていれば、いつまで経っても真の答えには行き着かないですよね。
今回の問題を教訓として、物事の客観的な把握に努めていこうと思った所存です。
(引用先リンク)https://analytics-notty.tech/changing-area-of-figure/