「目的」を見逃していませんか? ~陥りやすい手段の目的化~

【難易度】★★★☆☆

|戦略を考えるうえで大変重要なことが、「目的」と「手段(解決策)」を明確に識別することです。

「太りすぎ」という身近な例で考えると

①太っていることが「問題」であれば、痩せることが「目的」になります。

②したがって、「いかにして痩せるか」が「課題」になり、そのための「手段」(食事制限?運動?)を考えたくなります。

③しかしその前に、そもそも何のために痩せたいのか?という、より上位の「目的」を達成するための「手段」として痩せたいということを忘れてはいけません。
同じ痩せるでも、健康になること?もしくは、モテること?など、異なる目的が考えられます。

④目的が異なるのであれば、手段も異なってきます。
モテることが目的なのであれば、手段は痩せることよりもお金持ちになることかもしれません。

このように、目的と手段を混同しない思考法が重要です。
特に経営においては、「手段」が「目的」化してしまい、本来何のためにこの行動をとっているのかがあいまいになってしまうケースは往々にしてあります。
経営理念の一つに「働く従業員の幸せを追求する」としていても、手段である「利益」が目的化してしまい、従業員に過重労働を強いる環境になっていたり、「お客様のために」という目的のはずが、「利益率の高い商品を売ること」が目的化したりするケースが考えられます。

常に、より上位の目的を明確に意識することが大変重要であるということになります。

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