「コアラのマーチ」のユニークなプロモーション戦略

【難易度】★★☆☆☆

【この記事では】
ロッテ「コアラのマーチ」のユニークなパッケージデザインや、お菓子のイラストを通じたプロモーション戦略について記載しています。
お客様の声を反映させることでブランドを構築できたこと
について記載しています。

【この記事のPOINT】

家にあったコアラのマーチ

先日、自宅で何かお菓子を食べたいな〜と棚を漁っていたところ
見慣れたようで、若干(!?)違和感のある「ユニクロのマーチ」という商品を発見しました!

結構驚きました(笑)。

妻がユニクロ感謝祭のノベルティとしてもらった限定コアラのマーチだそうです。
オリジナルパッケージの上蓋には「ユニクロもコアラのマーチも39(サンキュー)周年ありがとう」と書いてあります。
ユニクロとコアラのマーチは、同い年だったんですね。

「ユニクロもコアラのマーチも1984年生まれ! 皆様に39周年の感謝をこめてありがとう。お客さまにより満足いただけるようトライ! し続けます。」

面白いですね〜。

「お客さまがブランド価値に気づかせてくれた」

中小企業基盤整備機構が運営するポータルサイト「J-Net21」にもコアラのマーチに関する記事が掲載されていました。

J-Net21 「ロッテ商品開発部へのインタビュー記事」より

■J-Net21 「ロッテ商品開発部へのインタビュー記事」から一部抜粋

“眉間にしわのある「眉毛コアラを見つけると幸せになる」“
ラッパを吹いているキャラクターのしわが眉毛に見えただけだったが、噂(うわさ)がまことしやかに語られるようになっていた。

その他にも、お腹にケガをしたコアラのマーチを「盲腸コアラ」と名付けたり、
唇の両脇から伸びるしわが鼻血のように見えることから「鼻血コアラ」と言われるようになったりし、
消費者が自分で見つけて名前を付けるようになっていた。

「それまで、コアラに名前をつける活動をしていなかった。
 眉毛コアラや盲腸コアラなどの広がりはロッテが意図して行ったことではなかった」。

当時は今のようにインターネット網が張り巡らされていない時代。
携帯電話は現在のように普及していなく、また当然フェイスブックなどのソーシャルネトワーキングサービス(SNS)もない。

「口コミというお客様同士のコミュニケーションで、コアラのマーチブランドは全国に広がっていった」

とのこと。

私も昔、眉毛コアラを見つけて興奮した思い出があります。
(正確には上記の通り“しわ”だったことに、今回初めて気づきました・・・。)

製造販売するロッテですら、コアラのキャラクターにこれほど大きく人を引きつける“磁力”があるとは考えていなかったようで、「ブランド価値に気づかせてくれたのは、お客さまだった」とのことです。

お客様の声を取り入れていく姿勢は重要であることを再確認しました。

40周年の新たな企画

株式会社ロッテが販売している「コアラのマーチ」が2024年に40周年を迎えます。
これに際し、500種類の名前入りビスケットへ一定期間切り替えて発売することが発表されました。

引用:ロッテHPより ※クリックすると拡大されます


家族や友人の名前も探して楽しめるキャンペーンになっています。

気になる名前の種類だが、あ行の名前だけでも59種類あり、以下の名前が含まれている。
コアラのマーチ「キミの名前はあるかな?」
(ロッテHPより)

自分の名前を探したところ・・・

・・・「あつし」!!

見事にありました!!(ちなみに私の名前「淳」と書き、“じゅん”とよく間違えられますが“あつし”です)

こうしたユニークな商品は、家族や友人の名前を探してプレゼントするなど、コミュニケーションツールとしても活用できますね。

それ以外にも、

顔の写真を貼り付けたパッケージを作成できるなどのサービス

といったインスタ映えを視野に入れ、今の時代にマッチした商品戦略を展開しているようです。

引用先:ロッテHP

こうした企画を実現するためには、お客様の意見を取り入れる日頃の企業姿勢、実現するための企画力が必要であり、参考にしていきたいプロモーション戦略ですね。

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