【難易度】★★☆☆☆
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倒産を経験した事業再生コンサルタントの説得力
昨日、中小企業診断士である五島宏明先生の「事業再生」をテーマとしたセミナーに参加してきました。
先生はご自身が倒産を経験されており、”現在は同じ経験を誰にもさせたくない”、という信念のもと事業再生コンサルタントとして活動しています。
大変説得力があり、熱い想いの伝わるセミナーでした。
自身の経験に基づくものは、とても深い、とあらためて感じました。
さて、今回のセミナーはコンサルタントとしてのスキルアップを目的に参加したわけですが、セミナー冒頭に話された内容にとても考えさせられましたので、お伝えしたいと思います。
ちなみに
【五島先生のプロフィール】
・祖父が創業した子供用品店の3代目社長に30歳の若さで就任
・年商11億円、全国24店舗までに成長させる
・しかし、少子化の壁にぶつかり、七転八倒の末、45歳の時に会社が倒産し、自己破産
・その後、同じ経験をさせたくない、との思いから事業再生コンサルタントとして、現在中小企業診断士として大活躍されている
・上記の経験を記した著書「三代目が会社をつぶす!?」(同友館)を出版している
セミナーの冒頭、先生の人生観のベースとなっている考え方について、下記の質問がありました。
・「ありがとう」の対義語(反対語)は何だと思いますか?
・「命」の対義語(反対語)は何だと思いますか?
「ありがとう」→「不満?」
「命」→「死?」
などと、浅い回答しか私の頭に浮かびませんでしたが・・・。
「ありがとう」の対義語は「当たり前」
「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」であり、「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表しています。
「ありがとう」の対義語は「当たり前」とのこと。
毎日の生活で、「当たり前」と思っていることを振り返ってみると、その多くは当たり前でないことに気づきます。
「当たり前」と思っていることが、たくさんの人に支えられて成り立っていること、身近な家族のおかげで可能になっていることに気付きました。
私自身、日頃から「ありがとう」という言葉をよく使うよう意識していますが、どこか「当たり前」と思いつつ、うわべだけの言葉になっていることを反省しました。
「命」の対義語は「時間」
「命」の対義語は「時間」だそうです。
人間はこうしている今も、毎秒毎秒、寿命に確実に近づいています。
何の制約も設けず、生きている間にやりたいこと、周囲に貢献したいこと、を挙げようと思えばいくらでも挙げることができますが、人間には寿命がある事実を踏まえれば、時間との戦いになるとのこと。
つまり、いつかは必ず最後を迎える「命」の対義語は有限である「時間」という考えだそうです。
セミナーが終わった昨晩、たまたま読んだ本「運気を磨く」(田坂広志著)で、またまた「命」にかかわる深い言葉に出会いました。
①人は必ず人生最後の日を迎える
②人生は一度しかない
③人はいつ最後の日を迎えるかはわからない
かといって、悲観的になる必要はなく
「人生最後の日」があるから「今の生」が輝く
だからこそ、
「今を生きる」という覚悟も持つ意識が大切
・・・とのこと。
ちなみに、著者の田坂氏は東京大学大学院卒の工学博士であり、科学的根拠から運気というものを考察されており(非科学的、宗教的な観点から述べているものではなく)大変面白い本でした。
「引き寄せの法則」や「思考は現実化する」のような”願えば叶う”ということを、量子力学の観点から科学的に分析された興味深い本です。
ゼロポイントフィールドという、とてつもなく壮大な宇宙規模の話が記されています。
貴重な時間を無駄にしなければ、と気づかされた一日でした。