ビジョンが高めるモチベーション(3人のレンガ職人の話)

【難易度】★★☆☆☆

【この記事では】
会社が描く「ビジョン」を社内浸透させることで、”従業員のモチベーション向上”に繋がることを記しています。

従業員がモチベーション高く仕事に取り組むうえで、企業の“ビジョン”や“ミッション”はとても重要です。

“ビジョン”は企業が外部へ発信する「こうありたい」と目指す目標や志のことで、
“ミッション”は企業が内部に浸透させる、ビジョンを実現するために果たさなければいけない使命や目的のことです。

このミッションは行動を起こすために必要なものですが、使命や目的を持つことがモチベーションにどのような違いを与えるのかを分かりやすく示したものに、「3人のレンガ職人」の話があります。

【この記事のPOINT】

3人のレンガ職人の話

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていました。

1人目の男

一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいたので、
旅人はその男のそばに立ち止まって、

ここでいったい何をしているのですか?

と尋ねました。

何って、見ればわかるだろう。
レンガ積みに決まっているだろ。
朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。
あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。
腰は痛くなるし、手はこのとおり

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せました。

なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。
もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けました。

2人目の男

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
先ほどの男のように、辛そうには見えませんでした。

旅人は尋ねました。

ここでいったい何をしているのですか?

俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。

大変ですね

旅人はいたわりの言葉をかけました。

なんてことはないよ。
この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。
ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。
俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。
大変だなんていっていたら、バチがあたるよ。

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けました。

3人目の男

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわしました。

ここでいったい何をしているのですか?

旅人は興味深く尋ねました。

ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!

大変ですね

旅人はいたわりの言葉をかけた。

とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだよ!素晴らしいだろう!

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けました。

目的意識によるモチベーションの違い

【目的意識がない人に意識を持たせるためにできること】

3人のレンガ職人への「何をしているか」の問いかけに対する答えから、次のようなことが分かります。

1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし
2番目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的

この中で一番モチベーション高く仕事をしているのは、明らかに3番目の職人ですよね。
目的がしっかりしていて、その目的を果たすためにどのような貢献ができるのかを自分で考えるからこそ、より良い仕事をしようとその仕事に積極的に関わる姿勢が生まれます

では、やらされている感のある1番目の職人や、仕方なく生活のために働いている2番目の職人のような従業員の目的意識を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?

それにはまず、企業の目標・夢・志・方向性などをビジョンとして明確にし、社内の勉強会や社内報でそれを徹底的に落とし込み、ビジョン達成のための模範的行動を称える報奨制度の導入や、ビジョンに共感する人財の採用などを行うことが必要だと思います。

他にも、計画・戦略策定へ従業員を関わらせたり、権限委譲をすることも、目的意識の向上に効果的です。
なぜなら、自分の考えが必要とされることで「やらされ仕事」が「自分の仕事」に変わり、仕事に価値を見出すことができるようになるからですね。

こういった企業文化があってはじめて、ビジョン実現のための使命・目的・役割・存在意義などを自ら考え、行動に移すことができるモチベーション高い人財を育てることができると思います。

また、こうした取り組みは「企業」にだけメリットがあるわけではなく、「従業員」自身にとっても働く時間が有意義な時間へと変わることに繋がります。

従業員の人生の価値観を変える大きな変化にも繋がるはずです!

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