【難易度】★★☆☆☆
「世界最強の商人」という本
「世界最強の商人」という本をご存じでしょうか?
アメリカの自己啓発作家であり、講演家であるオグ・マンディーノが1968年に執筆した書籍です。
成功するための教訓、法則が物語形式で書かれており、京セラ名誉会長であった故稲盛和夫さんが、監修・推薦されたこともあり、経営者の方を中心に売れた本です。
2020年4月時点で71版となっていることからも、かなり売れたことがわかりますが、
それよりも驚いたことは当時の値段が1万円超ということでした!
調べてみたところ、現在も当時の邦題「地上最強の商人」にて高価格で取り扱いがありました。
しかし、現在は文庫本でも出版されており、安価に入手できるようになっています。
(私は安くなってから入手しました。)
私の兄も趣味は読書で色々な本を読んでいるのですが、文庫本出版前に1万円超で購入していたことが最近判明しました(驚)!
魔法の言葉「これもまた過ぎ去ってゆく」
本書の中で“魔法の言葉“と称して出てくる言葉
は私にとって、とても重要な言葉になりました。
”世間のすべてのものは過ぎ去っていく”
ということを表しており、色々な場面でこの言葉は自分を適切な方向に導いてくれることを
私自身、痛感しています。
この言葉は、多くの成功した経営者が日々口ずさんでいると言われています。
本書の中で、下記の記載があります。
と全く逆の状況であっても、自分を適切な方向に導いてくれる効果を含んでいます。
これまでつらい時期を過ごしたときを振り返ると、
最も自分を苦しめるのは
「この状況がいつまで続くかわからず、一生続くかのような錯覚に陥ってしまうこと」
であると感じています。
ここ数年では、新型コロナが蔓延し、終わりが見えず不安定な時期が最も辛かったですよね。
だからこそ、「これもまた過ぎ去ってゆく」と思うことで、無駄な不安を抱くことは少なくなると思います。
一方、終わりがくるから、客観的に、冷静に、それが過ぎるまで忍耐強く待てばいい、
という趣旨のものではなく、
「今」と向き合うための言葉でもあります。
著書の中で下記の言葉が出てきます。
”今”に集中すること、”今”を生きることの重要性
本書の中で、この言葉の意味する ”今”について下記の記載がありました。
今日の喜びは今日のうちに楽しもう。
喜びは穀物ではないので、箱の中にためておくことはできない。
喜びはワインではないので、壺に入れて蓄えておくことはできない。
喜びは、種をまいたその日のうちに刈り取られるものである。
今日から私もそのようにしよう。
このような考え方は、意識しないと忘れがちになります。
「これもまた過ぎ去ってゆく」
私もこの言葉を習慣的に口にし、適切な方向に自分をコントロールしていこうと思います。