分解して考える方法(ロジックツリー)

【難易度】★★★☆☆

【この記事のPOINT】

大きな問題を細かく分解して考える(ロジックツリー)

経営課題に向き合ううえで、「どうやったら会社の発展に繋がるのか?」という大きな問題を考えても、
何を考えるべきなのか?
どこから検討すべきなのか?
現在気になっているところから検討すればいいのか?
など、思いついたところから手をつけても最善な解決策にはなりません。

大きな問題に向かう場合は、その問題を分解して、小さな問題に分けて検討する方法が効果的です。
そうすることで、向き合うべき経営課題の全体像が整理できたり、普段気づかなかった課題が浮かび上がってきたりと、大変効率的に検討することが可能になります。

木の枝のような形になることから、ツリー分解(因数分解)と呼ばれる方法があります。

普段の生活における身近な例を挙げると、
「痩せるには?」
という問いに対して、下記のように分解することで、6つの具体的解決策を導くことが可能になります。

経営についても、同様に考えた場合、「利益を上げるためには?」下記のように具体策を導き出すことが可能になります。

ツリー分析による問題解決のポイントは、下記の順番で行うと効果的です。

①論点を整理、分解する
②各論点について数値分析する
③取り組むべき課題の優先順位をつける
④課題解決のためのアクションプラン(具体的な行動計画)を立てる

分解する時は“漏れなく、ダブりなく”(MECE)

「MECE」とは、「ミーシー」または「ミッシー」と読み、「Mutually(お互いに) Exclusive(重複せず), Collectively(全体に) Exhaustive(漏れがない)」の略で、「モレなく、ダブりなく」という訳になります。

・Mutually:互いに、相互に
・Exclusive:重複せず、被らず
・Collectively:まとめて、全体に
・Exhaustive:漏れなく

全体集合の中に、A・B・Cという3つの部分集合があり、それらはお互いに排反でA・B・Cの和集合が全体集合に等しくなる場合「モレなく、ダブりなく」を意味します。

MECEは、ロジカルシンキングの基本となる考え方です。
ロジカルシンキングでは、物事を順序ごとに考えて矛盾がないように思考していきます。
そのときに、「漏れなく、ダブりもない」というMECEの考え方が大切になります。

MECEではない例

ダブりはないが漏れがある

例えば、ある飲料のターゲット層を分類する際に、20代~40代に分類したとします。この場合、重複はしませんが、20代未満や50代以上が要素として入らず漏れがあります。

漏れはないがダブりがある

ターゲットを大人・子ども・男性・女性で分類してみましょう。この場合、大人や子どもの中には女性も男性もいるため、漏れはありませんが重複する項目が存在します。

漏れもダブりもある

次は、学生に絞り込みます。小学生・中学生・高校生・予備校生で分類した場合、大学生が含まれないため漏れが出て、予備校生には高校生などが含まれる可能性もあるため、重複してしまいます。

MECEの例

漏れもなくダブりもない

ターゲットを雇用形態ごとに分類してみます。正社員・派遣社員・アルバイト・契約社員に分類した場合、要素の漏れもなく重複もありません。

ロジックツリーの種類

ロジックツリーには下記のようにいくつかの種類があります。

・本質的な問題がどこにあるのかを絞り込むとき(Why:原因追求ツリー)
・解決したい問題に対して改善策を挙げていく(How:問題解決ツリー=イシューツリー)
・現在もっている根拠から結論を導くとき(ピラミッドストラクチャー)
に有効です。

問題をツリー構造で分解していくことで、原因や解決法を論理的に分析することを目的としています。

本質的な問題がどこにあるのかを絞り込むとき

原因追求ツリーとは、ある問題に対して原因を列挙し、根本原因が何なのかを突き止めるという使い方です。

現在もっている根拠から結論を導くとき

ピラミッドストラクチャーと呼ばれ、ある結論が正しいことを裏づけるために,それを支える複数の根拠を並べていく思考整理の手法です。
何らかの主張をしたい時に、その主張の正しさを支える根拠を構成していく手法であり、「説明・説得」のために用いられることが多いですね。
頂点にある結論を下部の根拠が支える構造がピラミッド型になることから、このように呼ばれます。

ロジックツリーを使う2つのメリット

真因追求の質とスピードが向上する

対象の要因について網羅的に全体像を把握した上で、
具体的な手段や原因追求へ深く掘り下げることにより、
これまではっきりと理解していなかった真因の特定や対策が網羅的に行えているかを把握することができます。

論点のズレが明確になる

会議の場において、上位の概念と階の概念が混同されて議論されることはよく生じます。
そのような場合、ロジックツリーをみて「今どの階層について話し合うべきか」が明確になると、手段と原因を混同したり、論点がズレることがなくなります。
このように問題や論点を同じ粒度で把握し、複眼的な視点で解決法を探ることができます。

以上のように直面する問題の本質をつかんで、適切な判断が下せるよう、検討すべき物事を分解して考える方法は大変有効です。

日頃からこのような考えができるよう、意識して分解、階層化する習慣をつけていきましょう!

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