【難易度】★★★☆☆
3C分析とは
3C分析とは「Customer(顧客・市場)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの視点で、戦略を検討するという考え方です。
経営戦略を決定する際、自社ではコントロールできない外部環境と自社の内部環境の両面から見ていく必要がありますが、

3C分析では
・外部環境として「市場・顧客」「競合」、
・内部環境として「自社」
を分析対象としています。
3C(市場・顧客、自社、競合)の分析方法
市場・顧客(Customer)の分析
戦略は顧客起点で考えることが重要であり、最初に分析すべき対象は市場・顧客です。
市場や顧客を知らないままでは自社の評価もできないため、まずは市場規模や成長性、顧客ニーズなどの顧客の購買意欲や能力を分析します。
実際の分析では、マクロ分析、ミクロ分析という2つの分析を行います。
PEST分析
マクロ分析は巨視的観点からの分析であり、PEST分析がフレームワークとしてよく使われます。PESTとは4つの外部環境の頭文字を取ったもので、それぞれ下記の様な要因を指します。
Politics(政治):政治動向、規制緩和、税制、法改正、デモなど
Economy(経済):消費や景気の動向、為替や金利の動き、経済成長率など
Society(社会):少子高齢化、多様化、トレンド、消費者志向の変化など
Technology(技術):技術革新、特許、インフラ、IT化、情報時代など

これらの外部要素は、企業にとっては機会となり、別の企業にとっては脅威となります。しかし社会的な要素のため、自社の意向でどうこうできるものではありません。
分析したマクロ的な要素が、自社にとってどのような影響があるのかを把握し、予測される今後の動向や時代のニーズに、自社の戦略を合わせることが重要です。
5フォース分析
一方、ミクロ分析は、特定の業界が自社のビジネスに与える影響を分析するものです。
下記の5つの脅威となる要因を分析する手法「5フォース分析」がよく用いられます。
・新規参入の脅威
・業界内の敵対関係の強さ
・代替品の脅威
・買い手の交渉力
・売り手の交渉力

競合間の力のバランスや関係性を分析することで、自社を取り巻く脅威を明らかにして、収益性を高めるための戦略立てに役立ちます。
競合(Competitor)の分析
競合の分析では、売り上げや社員数、市場シェアをはじめとする競合の状況、競合の製品やサービスの強み・弱みを分析します
STP分析
STP分析は「Segmentation(市場細分化)」「Targeting(対象市場の決定)」「Positioning(自社の立ち位置)」から、マーケティング戦略における方向性を決定します。
SWOT分析は、全社戦略の方向性ですが、STP分析は事業戦略であるマーケティング戦略の方向性であるように、戦略の位置づけに違いがあります。

4P(マーケティング・ミックス)分析
4P(マーケティング・ミックス)分析とは、「Product(プロダクト)」「Price(プライス)」「Place(プレイス)」「Promotion(プロモーション)」のそれぞれのマーケティングの具体策を決定します。
競争優位を確立するために、「どの製品・サービスを売るか」「どのような価格、支払方法にするか」「どのように流通させるか」「どのような広告、販売促進をするか」を定めるのです。
自社(Company)の分析
自社の分析では、ここまでの分析をもとに、自社の経営戦略を立てていきます。
市場・顧客の変化と、その変化に対して競合がどのように対応しているのかを、自社と比較しながら、自社について把握します。
経営資源、売上高、市場シェア、収益性、販路、技術力、組織力など、様々なポイントに着目し、自社の強みと弱み、KSF(成功要因)を導き出しましょう。
SWOT分析・クロスSWOT分析
分析に用いられる手法としては、SWOT分析があります。
SWOT分析は企業内外の環境をStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの観点から分析するものです。
縦軸に強みと弱み、横軸に機会と脅威を取り、SWOT分析の結果を基に戦略に落とし込んでいきます。

強み×機会:強みを生かして機会を最大化する方法
強み×脅威:強みを生かして外部の脅威に対処する方法
弱み×機会:弱点を克服して機会を活用する方法
弱み×脅威:弱点を克服して外部の脅威に対処する方法
クロスSWOT分析は、SWOT分析で出た「内部環境と外部環境」の結果、4つの要素を組み合わせ、目標に向けた戦略を導き出すフレームワークです。

SWOT分析では内部環境と外部環境から、客観的に現状を把握することができますが、それだけでは有効な戦略立案にはつながりません。
SWOT分析を活用した市場分析に加え、その結果をもとにしたクロスSWOT分析までを行うことで、戦略オプションが洗い出され、事業戦略やマーケティング戦略を検討しやすくなります。
ベースとなる大事な「3C」の視点
・顧客が求めているものを把握できなければ顧客に何を提供して良いかわかりません
・顧客が求めているものを把握できたとしても、自社にそれを提供できる能力がなければ意味がありません
・顧客が求めるものを自社が提供できても、競合がより良いものを提供できているのであれば顧客は競合の製品を購入します

つまり、戦略を立てるうえで重要なことは、①顧客が求めていて、②自社が提供でき、3競合が提供できない、という領域を探し出し、提供することになります。
また、自社だけで提供できない場合は、協力者(Cooperator)と連携して対応するという選択肢もあります。
この「Corporator(協力者)」を加えて『4C』という視点で分析する手法も効果的です。

