コンサルティング理念と方針【ミッション・ビジョン・バリュー】

【難易度】★★★☆☆

【この記事では】
・著者(庄司ビジネスコンサルティング)の「ミッション・ビジョン・バリュー」を記しています。
・企業の理念や方針を構成する3つの要素「ミッション・ビジョン・バリュー」の概要を理解いただけます。

【この記事のPOINT】

「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」とは

ミッション・ビジョン・バリューとは、もともとは著名な経営学者「ピーター・F・ドラッカー」が提唱した考え方で、日本では経営理念や経営方針、行動指針などに該当するものです。

■ミッション:企業が果たすべき不変的な使命・企業の存在理由(主観的)
■ビジョン :企業が目指すべき将来の理想の状態・ゴール(客観的)
■バリュー :ミッションとビジョンを実現するために企業の構成員がとるべき思考や行動の指針

企業の理念は、

日々果たすべき使命としての「ミッション」を起点に、
実現したい未来を表す「ビジョン」、
さらにミッション・ビジョンを遂行するにあたって、企業が社会に提供する価値や約束を「バリュー」

で社内外に示すことが効果的です。

この理念と方針は会社の土台となり、とても重要なものです。

庄司ビジネスコンサルティングの「ミッション・ビジョン・バリュー」

ミッション

ともに未来をデザインし、想いを“カタチ”に繋げます

ビジョン

会社に関わる全ての方々(経営者、従業員、家族、取引先 等)の幸せに繋がる経営支援を追求します

バリュー

「ヒト」を大切にした経営支援を行います
■ 先人の叡智である「理論」を「実践」に活かす経営支援を行います
■「法人」と「個人」トータルの視点から最適な経営支援を行います
■ 企業の永続的発展に向けて、早期から次世代を見据えた経営支援を行います
■ 常態化する変化を的確に捉え、時代に適合した経営支援を行います

ベースとなる「ミッション」には、
経営者を中心とした企業の熱い想い(アート)を市場ニーズに適合(デザイン)させる役割を担い、
心躍る輝かしい未来を創りあげていきたい
という想いを込めています。

※上記記事は「デザイン」に関する考え方を記載しています。若干難しい説明かもしれませんがご参考まで。

また、“想いをカタチに“ に関しては、抽象的なものから具体的なものにしていくという趣旨ですが、経営計画等の文書レベルではなく、「実践」や「成果」としてカタチに残すという意味合いで表現しています。

ドラッカーの「5つの質問」が意味するもの

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を提唱したドラッカーは下記の「企業経営を考える際に重要な5つの質問」が有名です。

第1の質問「われわれの使命は何か?」 ←「ミッション」に該当
第2の質問「われわれの顧客は誰か?」 ←※ここをバリューの前に考える
第3の質問「顧客にとっての価値は何か?」 ←「バリュー」に該当
第4の質問「われわれの成果は何か?」
第5の質問「われわれの計画(事業)は何か?」

出所:「現代の経営・上」P・Fドラッカー著 上田惇生訳(ダイヤモンド社)参照

この視点は、MVVを検討する際に、大変参考になるものです。

第1の質問にある“われわれの使命は何か?”とは、ミッションは何かということです。
そして次に来るのが、“われわれの顧客は誰か?”です。
さらにその次にあるのが、“顧客にとっての価値は何か?”ということ。

つまり、“顧客にとっての価値は何か?(=企業理念におけるバリュー)”が先ではなく、
“われわれの顧客は誰か?(=顧客の求めるもの)”を先に考えるべきだ、
ということなんですね。

この順番が大変重要であり、
企業側が顧客に「このような価値を提供したい!」と決めて、商品やサービスをつくるのではないということです。
企業がミッションを遂行する中で、顧客が誰かを明確にした後、ミッションを顧客に届けるための手段として、顧客の求めるものを具現化したものがサービス・商品となります。

つまりは、顧客が変わればバリューが変わり、商品・サービスも変わるということ
顧客が求めるものは常に同じではありません。
時代の流れや流行に合わせて変化する、ということを常に意識しなけらばなりません。

【ミッション】=社会で果たしたい役割や存在意義を具体的にする

企業理念の起点となるのは、“日々果たすべき使命”である「ミッション」です。
過去、現在、未来のどの地点でも、日々ミッションを中心とした事業運営と、組織づくりを行います。
ミッションは通常、恒久的なものとされ、よほどのことがない限りは変更されません。
企業の価値観の根幹をなすものです。
これは”あるべき姿”であり、「自社はこのように取り組んでいきます!」という宣言でもあります
現状を表す言葉ではなく、企業の在り方を示すのがミッションです。

【ビジョン】=ミッションが実現した時、客観的にどう見られているのか具体的にする

ミッションから未来軸へ目線を向けたところにあるのが、“実現したい未来”である「ビジョン」。
ビジョンは中長期的に達成する目標と定義されています。
数値目標だけではなく、企業が到達したい将来の姿をビジョンとして描きます
多くの場合、ビジョンは短くて3年程度、少し長いと10年以内に達成する目標を表しています。
ビジョンはミッションと異なり、見直しや変更が可能です。
目標としていた年数が経過した場合や、環境変化により新たな方向性を示す必要性がある場合に見直されることもあります。

また、設定する際は「売上〇億円達成する」といった企業本位の未来ではなく、数年後の社会を、自社の貢献によってどうしたいかという観点から設定すべきものです。

【バリュー】=企業と社員が大切にする価値観や行動指針

「バリュー」はミッション、ビジョンを実現するための手法をまとめたものです。
企業を信頼して商品やサービスを買ったり使ったりしてくれる顧客や、社会へ対して、どのような価値を提供するかを示したものです。
企業が日々ミッションを遂行する中で、どのような商品を開発するか、サービスをどう改善していくかに迷った際、このバリューに照らし合わせて考えることができます。
バリューは企業によっては、従業員が実践する行動指針としても機能しています

バリューがもたらす効果は“真の顧客”の創出

バリューを顧客や社会へ「約束する価値・強み」として定めると、
企業から顧客へ向けた最も大きなメッセージとなり、
サービスや商品を利用する顧客がそのメッセージに共感できれば、
顧客は企業のファンとなり、企業にとっての「ブランド」に発展していきます。

バリューを定めるポイント

ミッションを達成するためにも、組織のメンバーは仕事の価値やそれに向かう姿勢を理解しなければなりません。
また、メンバーの意識を統一できていないと、足並みが揃うこともなくなってしまいます。

目標を立てた上で、チームをまとめるための指針となるのが「バリュー」だと言えます。
バリューの分かりやすさが、ミッションの成功度を上げると言っても過言ではありません。

バリューを定めるステップとしては、主に5つのポイントがあります。

  • 経営者の価値観を言語化する
  • 個人ではなく、企業スケールの価値観を定義する
  • 企業としての活動を振り返る
  • 話し合いを重ねて文書化する
  • 市場や流行に左右されないコアバリューを定める

ミッション、ビジョン、バリューはなぜ必要か?

会社の存在目的を共通言語化するため

ミッション、ビジョン、バリューは会社の存在意義や目的、目標を整理した言葉です。言葉として会社の存在目的を表すことで、経営陣と従業員が一体となって会社を運営できます。

会社の方向性を示すため

会社がどこに向かっているのかがわからなければ、従業員は不安に感じ、離職する可能性が高くなります。

会社が目指す方向性が明確であれば、具体的な指示が少なくても、従業員はその方向性に向かっていけるようになります。

会社の一体感をつくるため

ミッション、ビジョン、バリューがあることで従業員の会社への所属意欲を高め、一致団結して会社を運営することができるようになります。

一体感がなければ従業員が別々の方向を向き、別々の行動をとる可能性が高くなってしまいます。

経営者として熱い思いはある、だけどそれを強いミッションやビジョンという「言葉」にうまく落とし込めない
という方も多くいらっしゃると思います。

社内はもちろん、社外にも熱い想いを「言葉」で伝えることは、あらゆる点から効果的です。
専門家と一緒になって作るのも大変効果的です。

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